ホームページをきれいに作り直したのに、公開してから検索で出てこなくなった、という相談は珍しくありません。
原因の多くは、デザインではなく「引き継ぎ」の作業が抜けていることにあります。
この記事では、リニューアルで検索順位が下がる典型的な原因と、発注前に業者へ確認しておくべき5つの点をまとめます。
専門用語はできるだけ使わず、確認の仕方まで書きます。
なぜリニューアルで順位が下がるのか
Googleは、ページごとに「このアドレスにはこういう内容がある」と記録しています。
リニューアルでアドレスが変わったり、内容が減ったりすると、その記録が一度リセットされ、評価をやり直すことになります。
よくある原因は次の4つです。
- ページのアドレス(URL)が変わったのに、古いアドレスからの転送がない
古いアドレスにアクセスした人もGoogleも「ページが消えた」と判断します。 - ページの題名(タイトル)や見出しが変わり、何のページか分からなくなった
デザイン優先で「Concept」「Menu」のような短い見出しにすると、検索されている言葉がページから消えます。 - ページ数や文章量を大幅に減らした
「すっきりさせたい」と古い記事や説明ページを削ると、そのページで得ていた検索流入ごと失います。 - 公開時の設定ミス
制作中に検索されないようにする設定(noindex)を外し忘れたまま公開する事故は、実際に起きます。
発注前に確認する5つのこと
1. ページのアドレスは変わるのか、変わるなら転送はしてもらえるか
もっとも重要な確認です。
アドレスが変わらないなら、この心配はほぼありません。
変わる場合は、「古いアドレスから新しいアドレスへの転送(301リダイレクト)を、ページごとに設定してもらえますか」と聞いてください。
「はい」と即答できない業者は避けたほうが安全です。
2. 今、検索から人が来ているページはどれか
Googleが無料で提供しているSearch Console(サーチコンソール)を見ると、どのページがどんな言葉で検索されて表示されているかが分かります。
設定していない場合でも、業者に「今の流入ページを確認してから構成を決めてほしい」と伝えるだけで、大事なページが削られる事故を防げます。
設定していれば、発注時にその画面を共有してください。
3. ページの題名と見出しは引き継がれるか
各ページの題名(ブラウザのタブに出る文字)と、ページ内の見出しには、検索されている言葉が入っています。
新しいデザインでも、「地域名+業種」「メニュー名」「症状名」といった言葉を題名と見出しに残すよう依頼してください。
英語のおしゃれな見出しだけにするのは、検索の面では不利です。
4. 減らすページと残すページを、一覧で決めているか
リニューアルでページを整理すること自体は問題ありません。
問題は、何を消したか把握しないまま消すことです。
今のページの一覧を作り、「残す」「まとめる」「消す」を一つずつ決め、まとめる場合は転送先も決めておきます。
この一覧を作ってくれる業者なら、引き継ぎの意識があると判断できます。
5. 公開後の確認まで含まれているか
公開して終わりではなく、公開後に次の確認が必要です。
- Search Consoleで、新しいページが登録されているか、エラーが出ていないか
- サイトマップ(ページ一覧のファイル)が送信されているか
- Googleビジネスプロフィールや各種ポータルサイトに載せているリンクが、新しいアドレスに向いているか
- 検索されないようにする設定(noindex)が残っていないか
見積りに「公開後の確認」や「Search Consoleの設定」が含まれているか、含まれていなければ追加でお願いできるかを確認してください。
順位が下がったときの回復の目安
引き継ぎを正しく行っても、公開直後は数日から数週間、順位が上下することがあります。
これはGoogleが新しいページを評価し直している期間で、正常な動きです。
1ヶ月以上たっても戻らない場合は、転送漏れ・題名の変更・noindexの残りのどれかが起きている可能性が高いので、上の5点を順に見直してください。
この3つを守るだけで、リニューアルで順位を大きく落とすことはほとんどありません。
まとめ
- 順位が下がる原因の大半は、アドレスの変更・題名の変更・ページの削除・公開時の設定ミス
- 発注前に、転送の有無・流入ページの把握・題名の引き継ぎ・ページ一覧・公開後の確認の5点を確認する
- 公開直後の数週間の変動は正常で、1ヶ月以上戻らなければ引き継ぎの漏れを疑う